うたばこ:聴き手の心に響かせるために/次の出会いにつながる今の歌

◇聴き手の心に響かせるために−−瀬川瑛子
 演歌・歌謡曲にまとわりつく、先入観に根ざしたネガティブな公式を払拭(ふっしょく)するきっかけになりそうなのが、話題のJEROである。

 だが、瀬川ファンは、そんな「うそ公式」はとっくにお見通しである。

 人気歌手・瀬川伸の娘として67年デビューし、「長崎の夜はむらさき」「命くれない」などのヒット曲を持つ瀬川。

 鼻にかかったスモーキーな声とジャズのフェイクのような節回しは、唯一無二の存在であり、ドレス姿のゴージャスな見え方とあいまって、どこも「うそ公式」には当てはまらない。

 今歌う「おしどり酒」(水木れいじ詞、中村典正曲、クラウン)も、波風はあっても円満な夫婦を描く「ありがちな」歌ではあるが、瀬川が歌うことで、別の世界を提示する。

 「長く歌い続けると、鮮度は落ちます。聴き手の心に歌を響かせるために、勉強を続けるだけなんです」

 控えめな姿勢にこそ、強靱(きょうじん)なパワーが潜んでいる。

 ◇次の出会いにつながる今の歌−−川中美幸
 ネガティブな公式は、着物を着て一見、古めかしい情景を歌う川中のような歌手に、一気に襲い掛かる。

 ロングヒットの兆しが見える「木曽川しぐれ」(水木れいじ詞、弦哲也曲、テイチク)も、馬籠、妻籠の宿場を旅する、別れに傷ついた女性像を描く。「古臭い」のだろうか? いや、川中はあくまで、その心象風景を21世紀の女性像として塗りこめていく。

 「次の出会いにつながることをイメージしています。別れは、別に昔だけのことじゃない。今昔の意識の違いは、そこからどうするつもりか、に表れるのではないでしょうか」

 和服を着て日本語の歌を歌えば「アナクロ」と評するのはもったいない。にこやかにほほ笑みながら、川中はそう反撃しているようである。

 瀬川と川中が共通して語るのは「同世代が聴く音楽を歌いたい」ということ。聴かせる準備はとうに整っている。後は、JEROが作ったきっかけが浸透することであろう。(川崎浩)

毎日jpより引用

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:かすがほ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード